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インストール方法.md

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LTEPi for Dのセットアップ (ltepi2-serviceのインストール)

最初にLANケーブルの一方をラズパイに、もう一方をブロードバンドルーターに接続してインターネットに通信できる状態にしてください。電源はこの時点ではまだ入れないでください。

すでにラズパイにてWi-Fiの設定を行っており、インターネットを利用できている場合は、Wi-Fi経由でこれ以降の作業を行うことも可能です。ただし、Wi-Fi環境では、無線状況により接続が不安定になる場合もありますので、Wi-Fi環境でうまくいかない場合は、LANケーブルを使ってインストールをお試しください。

次に、LTEPi for Dをラズパイに設置します。また、付属のアンテナを2本ともモジュールに接続します。続けて、SIMカードを差し込みます。SIMカードは、金属面を下向きにして取り付けます。

最後に、付属のUSBケーブルでLTEPi for Dとラズパイを接続します。

これで準備が整いました。それでは、ラズパイの電源用USBケーブルを接続してラズパイを起動させましょう。

ラズパイが起動したらログインをします。コマンドを入力できる環境を次のどちらかの方法で用意しましょう。

  • デスクトップ画面(PIXEL環境)をお使いの場合は、ログインした後にスタートメニューのSystem Toolsから「LXTerminal」を選択して起動してください
  • SSH環境をお使いになる場合は、SSHコマンドにてログインしてください

ターミナルが開いたら、試しに以下のようなcURLコマンドを実行してみましょう。

$ curl -i -s -L --head http://www.candy-line.io/ | grep "200 OK"

下記のようにHTTP/1.1 200 OKと出ていれば問題ありません。

HTTP/1.1 200 OK

続いてOSの状態が古い場合は、必要に応じて新しい状態に更新しましょう。 もしこのタイミングで更新したくなければ、この手順を飛ばしても構いません。 ただし、あまりにも古いOSであれば動作しない可能性もありますので、その場合は更新することを検討してください。

$ sudo apt-get upgrade -y

なお、この処理には、SDカードのクラス(読み書き速度)、更新するデータ量、あるいはネットワーク環境によりますが30分〜1時間以上かかることがあります。

それでは、GitHub上にあるスクリプトをダウンロードしてインストールします。

注意:以下のコマンドは、プリインストールされているNode-REDを削除し、CANDY REDに置き換えます(Node-REDと同じ使い方をすることができますのでNode-REDの代わりとしてお使いいただけます)。Node.jsを更新するため、プリインストールされているNode-REDを残しておくことができないので削除しています。既存のフローをお持ちの場合は、Node-REDからの移行方法を参照してください。

注意:古いバージョンのUIライブラリーであるnode-red-contrib-uiをお使いの方は、CANDY REDをインストールしないようにしてください。node-red-contrib-uiは、CANDY REDに含まれているNode-REDのバージョンと整合性が取れませんので動作しなくなるためです

以下のコマンドを実行すると(git.ioもGitHubの管理するドメインの1つです)、「ルーターモード」でのセットアップを開始します。これは、LTEPi for Dの標準の動作方式であり、通常はこの方式を利用してください。

なおBOOT_APNには、あらかじめ用意されているAPN設定を指定することができます。BOOT_APNを省略することもでき、その場合は、umobile.jpとして扱われます。

$ curl -sL https://git.io/vKyOf | sudo BOOT_APN=<apn名> bash

<apn名>には、現在以下の値を指定することができます。

  • lte-d.ocn.ne.jp ... OCNモバイルONE(LTE)
  • iijmio.jp ... iij mio
  • soracom.io ... ソラコム
  • umobile.jp ... U-mobile

例えば、OCNモバイルONE(LTE)を指定するときは、以下のように指定します。

$ curl -sL https://git.io/vKyOf | sudo BOOT_APN=lte-d.ocn.ne.jp bash

BOOT_APNを省略した時は、次の通りです。

$ curl -sL https://git.io/vKyOf | sudo bash

LTEPi for Dの動作方式には、「ルーターモード」に加えて「モデムモード」もあります。「モデムモード」は、特殊な用途で利用することを想定した方式です。詳しくは「インストール方法(上級者向け用途の場合)」をご覧ください。

「ルーターモード」で、CANDY REDインストールしない場合 は、以下のようにCANDY_RED=0を指定します。上記の例にあるように、BOOT_APNを付け足しても構いません。

$ curl -sL https://git.io/vKyOf | sudo CANDY_RED=0 bash

また、ltepi2-serviceの特定のバージョンを利用する場合は、以下のようにバージョンを指定することができます。なお、CANDY REDについては、常に最新のバージョンのものだけを利用することができます。

$ VERSION=1.2.3 && \
  curl -sL https://raw.githubusercontent.com/CANDY-LINE/ltepi2-service/${VERSION}/install.sh | \
  sudo bash

注意:すでにltepi2-serviceをインストールしている場合にインストールを実行すると、既存のソフトウェアがアンインストールされます。また、その場合は、インターネットに接続するまでに時間がかかる場合があります。もし5分以上インターネットに接続できない時は、再起動を行ってください。

実行すると以下のように表示されます。

[INFO] Installing command lines to /opt/candy-line/ltepi2/bin...
          :
          :
[INFO] Installing CANDY RED...
          :
          :
[INFO] ltepi2 service has been installed
[ALERT] *** Please reboot the system (enter 'sudo reboot') ***

なおインストールには時間がかかります。状況によっては1~2時間以上かかりますので、処理が止まっているように見えても途中で中断をしないようにしてください。 続いて「インストール後の作業」をご覧ください。 インストールに失敗したときは、下記の説明を参照してください。

インストールに失敗したとき(1)

環境によっては、インストール実施中に以下のようなメッセージで終了することがあります。

npm ERR! network getaddrinfo ENOTFOUND registry.npmjs.org
npm ERR! network This is most likely not a problem with npm itself
npm ERR! network and is related to network connectivity.
npm ERR! network In most cases you are behind a proxy or have bad network settings.
npm ERR! network
npm ERR! network If you are behind a proxy, please make sure that the
npm ERR! network 'proxy' config is set properly.  See: 'npm help config'

> [email protected] preuninstall /usr/lib/node_modules/candy-red
> ./uninstall.sh

ls: cannot access /usr/lib/node_modules/candy-red/services/start_*: No such file or directory

[ERROR] The service candy-red isn't installed yet.

npm ERR! Please include the following file with any support request:
npm ERR!     /root/npm-debug.log
[INFO] Installing system service ...
Created symlink from /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/ltepi2.service to /lib/systemd/system/ltepi2.service.
[INFO] ltepi2 service has been installed
[ALERT] *** Please reboot the system (enter 'sudo reboot') ***

このような場合は、ご利用のネットワーク環境にて一時的にインターネットへ接続できていない可能性があります。 その結果、CANDY REDのインストールには失敗しております。しかし、ltepi2-serviceのサービス自体はインストールできています。

この場合は、CANDY REDのインストール方法をご覧いただき、CANDY REDのインストールを再度行うようにしてください。

インストールに失敗したとき(2)

2017-07-05バージョンのRaspbianをインストールすると、files list file for package 'qdbus' is missing final newlineというdpkgのエラーが出る事象がありました。この場合は、イメージの書き込みに失敗している可能性があります。もし、DDコマンドを利用されているときは、conv=syncを追加してイメージデータが全て書き込まれるようにしてください。



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