CocoStudioは、Cocos2d-xのためのプロフェッショナルゲーム開発ツールであり、無料で利用することができます。CocoStudioに備わっているエディタにより、ゲーム開発者は退屈することなく素早く簡単にゲームのリソースを作ることができます。CocoStudioには、UIエディタ・アニメーションエディタ・シーンエディタ・データエディタの4つのエディタが備わっています。これらは、アニメーションリソース・UIインタフェース・ゲームシーン・ゲームデータを扱うための、ゲーム開発のコア・プロセスをカバーします。また、それぞれのエディタは、それぞれの開発に適したデザインがなされているため、誰も効率的に作業を行うことができます。つまりCocoStudioは、低リスク・低コストで高生産性・高品質を与えてくれます。
Figure 1: CocoStudio
CocoStudioの誕生は偶然ではありませんでした。私たちは、2012年にFishJoy2の開発を始めたとき、多くの問題に直面していました。Cocos2d-xはUIやアニメーションを構成するためのGUIツールを持っていませんでした。それにより、プログラマはゲームデザイナの要求を満たすために、多くの時間を費やすことになりました。そのとき、私たちはこれらの問題を解決するためのGUIツールの開発を検討しました。最初にFishJoy2の開発をサポートするためのSP-IIと呼ばれるツールキットを開発しました。半年後、このSP-IIを改修し、2013年4月に最初の公式バージョンをリリースしました。それがCocoStudioです。
UIエディタは、アートデザイナにより主に使用されるグラフィカルインタフェースも持ったエディタです。デザイナは、あらかじめ準備した画像などをエディタにインポートし、デザインの観点から位置・デザイン・ジョイントなど編集することができます。編集されたUIリソースは、ゲームコード上で直接利用することができます。UIエディタは、Cocos2d-xの全てのプラグインを採用しており、開発中のUIプラグインの要求を満たしています。個々の画像出力・全画像出力・UIテンプレート・UIアニメーション・その他の実用的用途などもサポートしています。
アニメーションエディタは、キャラクターアニメーション・特殊効果アニメーション・シーンアニメーションなどの動的なゲームリソースを編集するエディタです。アートデザイナがより多く利用するでしょう。あらかじめ準備された画像などをインポートした後、アートデザイナは様々なアニメーション効果を作成することができ、それらをエディタ上でプレビューにより確認することができます。このエディタは、キーフレームアニメーション・連続フレームアニメーション・ボーンアニメーションなどもサポートしています。また、画像だけでなくFlash・Photoshop・テクスチャアトラスのファイルを読み込むこともできます。
シーンエディタは、シーンの要素やゲームレベルの設計を行うものです。このエディタを利用することで、プランナーは、様々なゲーム・アニメーション・UI・マップ・パーティクル・画像・音声などのリソースを統合することができます。また、衝突・トリガー・コントローラのような論理リソースを編集することもできます。さらに、シーンエディタはシミュレーション操作をサポートしており、無線LAN経由で端末でシーンを実行することができます。
データ設計者は、このエディタにエクセルファイルなど値が含まれたテーブルを取り込み分析し、JSONのような一般的なファイル形式で出力します。多くの異なるデータ形式は、データマネージャから選択することができます。