From 492bf01219d52972253660ba31d2e9148d1fe492 Mon Sep 17 00:00:00 2001 From: KOIZUMI Satoru Date: Fri, 8 Sep 2017 01:46:59 +0900 Subject: [PATCH 1/2] update release-9.[2-5].sgml for 9.6.4 --- doc/src/sgml/release-9.2.sgml | 282 ++++++++++++++++++++++--- doc/src/sgml/release-9.3.sgml | 319 ++++++++++++++++++++++++++-- doc/src/sgml/release-9.4.sgml | 384 +++++++++++++++++++++++++++++++-- doc/src/sgml/release-9.5.sgml | 387 +++++++++++++++++++++++++++++++++- 4 files changed, 1301 insertions(+), 71 deletions(-) diff --git a/doc/src/sgml/release-9.2.sgml b/doc/src/sgml/release-9.2.sgml index 45a49063ccd..970327e311e 100644 --- a/doc/src/sgml/release-9.2.sgml +++ b/doc/src/sgml/release-9.2.sgml @@ -5,14 +5,14 @@ - リリース9.2.21 + リリース9.2.22 - Release date: - 2017-08-10 + リリース日: + 2017-08-10 @@ -76,13 +76,18 @@ + +ユーザマッピングオプションとして格納されたパスワードを保護するため、pg_user_mappings.umoptionsの可視性をさらに限定しました。 +(Noah Misch) + +CVE-2017-7486に対する修正は正しくありませんでした。 +その修正では、ユーザが関連する外部サーバに対するUSAGE権限を持っていなくとも、自身のユーザマッピングのオプションを見ることを許していました。 +このようなオプションはユーザ自身でなくサーバ所有者が用意したパスワードを含むかもしれません。 +このような場合にinformation_schema.user_mapping_optionsはオプションを見せませんので、pg_user_mappingsも見せるべきではありません。 +(CVE-2017-7547) @@ -200,11 +211,16 @@ UPDATE pg_database SET datallowconn = false WHERE datname = 'template0'; + +全てのパスワードに基づく認証方式で空パスワードを禁止しました。 +(Heikki Linnakangas) + +libpqは空に指定されたパスワードを無視し、それをサーバに送りません。 +よって、ユーザのパスワードが空文字列に設定されていた場合、psqlや他のlibpqベースのクライアントを通して、そのパスワードでログインすることはできません。 +このことから管理者はパスワードを空に設定することはパスワードログインをできなくすることに等しいと思うかもしれません。 +しかしながら、改変されたクライアントやlibpqベースでないクライアントで、設定されている認証方式次第ではログインできる可能性があります。 +特に最も一般的なmd5は空パスワードを受け付けていました。 +全ての場合で空パスワードを拒絶するようにサーバを変更しました。 +(CVE-2017-7546) + +Windowsで新しいプロセスで共有メモリに対するアドレス範囲を確保できない場合、プロセス生成を再試行するようにしました。 +(Tom Lane, Amit Kapila) + +おそらくはアンチウイルス製品の干渉によりたまに起きていた子プロセスの起動失敗が、これで修正されると考えられます。 + +Windowsビルドにおける低い発生確率で生じる共有述語ロックハッシュテーブルの破損を修正しました。 +(Thomas Munro, Tom Lane) + +SSL接続の正常終了に対する、接続リセットであったかのようなログ出力を回避しました。 + +SSLセッションチケットをクライアントに送るのを防止しました。 +(Tom Lane) + +この修正はチケットを認識するクライアント側SSLコードによる再接続の失敗を防ぎます。 + +Solaris上の設定に対するコードを修正しました。 +(Tom Lane) + +postmasterの停止と即座の再起動のすぐ後に発行された問い合わせメッセージを受け取るように、統計情報コレクタを修正しました。 +(Tom Lane) + +前のpostmaster停止から0.5秒以内に発行された統計情報の問い合わせは事実上無視されていました。 + +統計情報コレクタの受信バッファサイズが少なくとも100KBであることを保証しました。 +(Tom Lane) + +これはデフォルトの受信バッファサイズがこれよりも小さい古いプラットフォーム上で統計情報データを取りこぼすリスクを軽減します。 + +スタンバイがXLOG_SWITCH WALレコードを処理した直後に昇格したときに、不正なWALセグメントが作られる可能性があり、修正しました。 +(Andres Freund) + +walsenderプロセスでSIGHUPとSIGUSR1の処理を修正しました。 +(Petr Jelinek, Andres Freund) + +postmasterでの競合状態によるwalreceiverプロセスの不必要な遅い再起動を修正しました。 +(Tom Lane) + +INSERTまたはUPDATEが、配列のドメイン型の列の複数要素に値を与える場合について修正しました。 +(Tom Lane) + +ALTER ... RENAMEのときに自動生成された配列型を退避するようにしました。 +(Vik Fearing) + +これまではCREATEのときに衝突する自動生成された配列型の名前をぶつからないように変えていました。 +本修正はこの振る舞いを名前変更操作に拡張したものです。 + +ALTER USER ... SETがALTER ROLE ... SETで対応している全ての構文の異形を確実に受け入れるようにしました。 +(Peter Eisentraut) + +データ型の入出力関数の引数や戻り値の型をopaqueから正確な型に変えるときに、依存性情報を適切に更新するようにしました。 +(Heikki Linnakangas) + +CREATE TYPEは長らく使われていない形式で宣言された入出力関数を更新しますが、型の依存を記録するのを忘れていて、続くDROP TYPEが壊れた関数定義を残すのを可能としていました。 + +ANALYZEがtsvector列を処理するときのメモリ使用を減らしました。 +(Heikki Linnakangas) + +money値に対する整数または浮動小数点による乗算または除算のときに不必要な精度劣化といい加減な丸め計算があり、これを修正しました。 +(Tom Lane) + +regprocedurein()などの識別子を解析する関数で空白のチェックを厳格化しました。 +(Tom Lane) + +有力なロケールによっては、これら関数がマルチバイト文字の一部を空白と誤認するおそれがありました。 + +PL/Perlをコンパイルするときに、Perlに由来する適切な#defineシンボルを使うようにしました。 +(Ashutosh Sharma, Tom Lane) + +これにより移植性の問題を回避します。 +典型的には、最近のPerlバージョンで作業するときライブラリ読み込み中にハンドシェイク不一致が示されます。 + +psqlで、COPY FROM STDINがキーボードからのEOF信号で中断されて、続いて他のCOPY FROM STDINが試みられたときに生じるエラーを修正しました。 +(Thomas Munro) + +この誤動作はBSDから派生した(macOSを含む)プラットフォームで見られましたが、他のほとんどのプラットフォームでは見られません。 + +pg_dumpを空の演算子クラスに対して無効なSQLを出力しないように修正しました。 +(Daniel Gustafsson) + +Windows上でpg_dumpの標準出力への出力を修正しました。 +(Kuntal Ghosh) + +ファイルディスクリプタをバイナリモードに設定しそこなっていたため、標準出力に書き出された圧縮されたプレーンテキストダンプに破損したデータが含まれていました。 + +列名が変更されているビューのON SELECTルールに対してpg_get_ruledef()が正しい出力を表示するように修正しました。 +(Tom Lane) + +一部の稀な場合にpg_dumpがビューをダンプするのにpg_get_ruledef()に依存していて、この誤りがダンプ/リストアの失敗をもたらす可能性がありました。 + +式が関数呼び出しに見える形に逆解析されない場合のFROM句内の関数式のダンプを修正しました。 +(Tom Lane) + + +Windows上でpg_basebackupの標準出力への出力を修正しました。 +(Haribabu Kommi) + +ファイルディスクリプタをバイナリモードに設定しそこなっていたため、標準出力に書き出されたバックアップに破損したデータが含まれていました。 + +末尾のWALレコードが = minimumでないことを保証するようにpg_upgradeを修正しました。 + = minimum +(Bruce Momjian) + +この状態はアップグレードされたスタンバイサーバの再接続を妨げるおそれがありました。 + +gccで共有ライブラリをビルドするときに、 + +一部のこの設定で違いが現れるプラットフォームで、より大きい拡張ライブラリに役立ちます。 @@ -493,27 +666,42 @@ UPDATE pg_database SET datallowconn = false WHERE datname = 'template0'; + +MSVCビルドでopensslライブラリがVCサブディレクトリ内に無い場合を処理するようにしました。 +(Andrew Dunstan) + +MSVCビルドで、libxml2ヘッダファイルの適切なインクルードパスを追加しました。 +(Andrew Dunstan) + +これはlibxml2の標準Windowsインストールで以前に在るものを移動する必要があったものを修正します。 + +MSVCビルドで、tcl86.libという名前のTclライブラリを認識するようにしました。 +(Noah Misch) @@ -523,58 +711,92 @@ UPDATE pg_database SET datallowconn = false WHERE datname = 'template0'; + + リリース9.2.21 + + リリース日: 2017-05-11 + +このリリースは9.2.20に対し、各種不具合を修正したものです。 +9.2メジャーリリースにおける新機能については、を参照してください。 + +PostgreSQLコミュニティは9.2.Xリリースシリーズに対するアップデートのリリースを2017年9月に停止する予定です。 +早めに新しいリリースのブランチに更新することを推奨します。 + + バージョン9.2.21への移行 + +9.2.Xからの移行ではダンプ/リストアは不要です。 + +しかしながら、認証にユーザパスワードを利用する外部データサーバを使っている場合には、以下の変更点の1番目の項目を参照してください。 + +また、9.2.20よりも前のリリースからアップグレードする場合は、を参照して下さい。 + + 変更点 + +ユーザマッピングオプションとして格納されたパスワードを保護するため、pg_user_mappings.umoptionsの可視性を厳格化しました。 +(Michael Paquier, Feike Steenbergen) + +これまでのコードは、外部サーバオブジェクトの所有者やサーバのUSAGE権限を付与されているユーザに、そのサーバに関連した全てのユーザマッピングのオプションを参照することを許していました。 +これには他のユーザのパスワードがしっかり含まれているかもしれません。 +information_schema.user_mapping_optionsの振る舞いと一致するように、すなわち、これらオプションがマップされているユーザに、またはマッピングがPUBLICで現在ユーザがサーバ所有者の場合に、あるいは現在ユーザがスーパーユーザである場合に、可視であるようにビュー定義を修正しました。 +(CVE-2017-7486) + +このパッチのみでは新たにinitdbされたデータベースでの動作しか修正しません。 +この変更を既存のデータベースに適用するには、にあるCVE-2017-7547に対する変更点に示した正しい手順に従ってください。 + @@ -1076,7 +1308,7 @@ MicrosoftのMSVCビルドスクリプトはposixrulesファイル -リリース日 + リリース日: 2017-02-09 @@ -1709,7 +1941,7 @@ Windowsで環境変数の変更がデバッグオプションを有効にして -リリース日 + リリース日: 2016-10-27 @@ -2113,7 +2345,7 @@ IANAは英語の省略形が現実に使われている形跡がないゾーン -リリース日 + リリース日: 2016-08-11 @@ -2644,7 +2876,7 @@ AIXの共有ライブラリをビルドするMakefileのルールをパラレル -リリース日 + リリース日: 2016-05-12 @@ -2947,7 +3179,7 @@ WindowsのFormatMessage()関数の安全でない可能性のある -リリース日 + リリース日: 2016-03-31 @@ -3265,7 +3497,7 @@ Perl本体からもはや提供されなくなったため、MSVCビルドで
  • Release date: --> -リリース日 + リリース日: 2016-02-11 @@ -4111,7 +4343,7 @@ MSVCビルドにてインストールされるヘッダファイル群にRelease date: --> -リリース日 + リリース日: 2015-10-08 @@ -5038,7 +5270,7 @@ Windowsのinstall.batスクリプトが空白文字を含む対象 -リリース日 + リリース日: 2015-06-12 @@ -5144,7 +5376,7 @@ Windowsのinstall.batスクリプトが空白文字を含む対象 -リリース日 +リリース9.2.12 2015-06-04 @@ -5291,7 +5523,7 @@ Windowsのinstall.batスクリプトが空白文字を含む対象 -リリース日 + リリース日: 2015-05-22 @@ -6188,7 +6420,7 @@ Sparc V8 マシンでのコンパイル失敗を修正しました。 -リリース日 + リリース日: 2015-02-05 @@ -7598,7 +7830,7 @@ SRET(アジア/スレドネコリムスク)、XJT(アジア/ウルムチ)、西 -リリース日 + リリース日: 2014-07-24 @@ -8314,7 +8546,7 @@ macOSでlibpythonのリンクを修正しました。(Tom Lane) -リリース日 + リリース日: 2014-03-20 @@ -8597,7 +8829,7 @@ GINメタページのアクティブな部分は標準的なディスクセク -リリース日 + リリース日: 2014-02-20 @@ -9504,7 +9736,7 @@ Cygwin環境で廃止予定のdllwrapツールの使用を止めま -リリース日 + リリース日: 2013-12-05 @@ -10011,7 +10243,7 @@ Windowsエラーコード変換のログ取得時に発生する可能性があ -リリース日 + リリース日: 2013-10-10 @@ -10630,7 +10862,7 @@ ARM64でスピンロックをサポートしました。(Mark Salter) -リリース日 + リリース日: 2013-04-04 @@ -11235,7 +11467,7 @@ Microsoft Visual Studio 2012でPostgreSQLをビルドできる -リリース日 + リリース日: 2013-02-07 @@ -11908,7 +12140,7 @@ Windows用にクロスコンパイルしたときに、pgxsが -リリース日 + リリース日: 2012-12-06 @@ -12990,7 +13222,7 @@ AIX上でのロード可能モジュールのビルドについてp -リリース日 + リリース日: 2012-09-24 @@ -13244,7 +13476,7 @@ PL/Perlで正しく最適化されない場合があるのを回避しました -リリース日 + リリース日: 2012-09-10 diff --git a/doc/src/sgml/release-9.3.sgml b/doc/src/sgml/release-9.3.sgml index 3ebfa735837..1147b77f4d5 100644 --- a/doc/src/sgml/release-9.3.sgml +++ b/doc/src/sgml/release-9.3.sgml @@ -11,7 +11,7 @@ - リリース日 + リリース日: 2017-08-10 @@ -29,7 +29,7 @@ - Migration to Version 9.3.18 + バージョン9.3.18への移行 +ユーザマッピングオプションとして格納されたパスワードを保護するため、pg_user_mappings.umoptionsの可視性をさらに限定しました。 +(Noah Misch) + +CVE-2017-7486に対する修正は正しくありませんでした。 +その修正では、ユーザが関連する外部サーバに対するUSAGE権限を持っていなくとも、自身のユーザマッピングのオプションを見ることを許していました。 +このようなオプションはユーザ自身でなくサーバ所有者が用意したパスワードを含むかもしれません。 +このような場合にinformation_schema.user_mapping_optionsはオプションを見せませんので、pg_user_mappingsも見せるべきではありません。 +(CVE-2017-7547) @@ -190,11 +201,16 @@ UPDATE pg_database SET datallowconn = false WHERE datname = 'template0'; + +全てのパスワードに基づく認証方式で空パスワードを禁止しました。 +(Heikki Linnakangas) + +libpqは空に指定されたパスワードを無視し、それをサーバに送りません。 +よって、ユーザのパスワードが空文字列に設定されていた場合、psqlや他のlibpqベースのクライアントを通して、そのパスワードでログインすることはできません。 +このことから管理者はパスワードを空に設定することはパスワードログインをできなくすることに等しいと思うかもしれません。 +しかしながら、改変されたクライアントやlibpqベースでないクライアントで、設定されている認証方式次第ではログインできる可能性があります。 +特に最も一般的なmd5は空パスワードを受け付けていました。 +全ての場合で空パスワードを拒絶するようにサーバを変更しました。 +(CVE-2017-7546) + +タプル更新連鎖の同時ロックを修正しました。 +(Álvaro Herrera) + +いくつかのセッションが競合しないロックモードで旧スナップショットを使ってタプル更新連鎖を同時にロックして、それらが全て成功した場合、それらの一部が競合状態のために失敗している(そして有効なタプルバージョンが無くなって終わる)可能性がありました。 +これは外部キー検査が実際には存在するけれども同時に更新されているタプルを参照するのに失敗するといった結果を招きました。 + +XMAXが未だ関心のあるメンバーをちょうど1つ持つマルチトランザクションであるタプルを凍結するときの、潜在的なデータ破損を修正しました。 +(Teodor Sigaev) + +Windowsで新しいプロセスで共有メモリに対するアドレス範囲を確保できない場合、プロセス生成を再試行するようにしました。 +(Tom Lane, Amit Kapila) + +おそらくはアンチウイルス製品の干渉によりたまに起きていた子プロセスの起動失敗が、これで修正されると考えられます。 + +Windowsビルドにおける低い発生確率で生じる共有述語ロックハッシュテーブルの破損を修正しました。 +(Thomas Munro, Tom Lane) + +SSL接続の正常終了に対する、接続リセットであったかのようなログ出力を回避しました。 + +SSLセッションチケットをクライアントに送るのを防止しました。 +(Tom Lane) + +この修正はチケットを認識するクライアント側SSLコードによる再接続の失敗を防ぎます。 + +Solaris上の設定に対するコードを修正しました。 +(Tom Lane) + +postmasterの停止と即座の再起動のすぐ後に発行された問い合わせメッセージを受け取るように、統計情報コレクタを修正しました。 +(Tom Lane) + +前のpostmaster停止から0.5秒以内に発行された統計情報の問い合わせは事実上無視されていました。 + +統計情報コレクタの受信バッファサイズが少なくとも100KBであることを保証しました。 +(Tom Lane) + +これはデフォルトの受信バッファサイズがこれよりも小さい古いプラットフォーム上で統計情報データを取りこぼすリスクを軽減します。 + +スタンバイがXLOG_SWITCH WALレコードを処理した直後に昇格したときに、不正なWALセグメントが作られる可能性があり、修正しました。 +(Andres Freund) + +walsenderプロセスでSIGHUPとSIGUSR1の処理を修正しました。 +(Petr Jelinek, Andres Freund) + +postmasterでの競合状態によるwalreceiverプロセスの不必要な遅い再起動を修正しました。 +(Tom Lane) + +INSERTまたはUPDATEが、配列のドメイン型の列の複数要素に値を与える場合について修正しました。 +(Tom Lane) + +ウィンドウ関数を集約関数の引数内の副SELECTで使えるようにしました。 +(Tom Lane) + +ALTER ... RENAMEのときに自動生成された配列型を退避するようにしました。 +(Vik Fearing) + +これまではCREATEのときに衝突する自動生成された配列型の名前をぶつからないように変えていました。 +本修正はこの振る舞いを名前変更操作に拡張したものです。 + +ALTER USER ... SETがALTER ROLE ... SETで対応している全ての構文の異形を確実に受け入れるようにしました。 +(Peter Eisentraut) + +データ型の入出力関数の引数や戻り値の型をopaqueから正確な型に変えるときに、依存性情報を適切に更新するようにしました。 +(Heikki Linnakangas) + +CREATE TYPEは長らく使われていない形式で宣言された入出力関数を更新しますが、型の依存を記録するのを忘れていて、続くDROP TYPEが壊れた関数定義を残すのを可能としていました。 + +ANALYZEがtsvector列を処理するときのメモリ使用を減らしました。 +(Heikki Linnakangas) + +money値に対する整数または浮動小数点による乗算または除算のときに不必要な精度劣化といい加減な丸め計算があり、これを修正しました。 +(Tom Lane) + +regprocedurein()などの識別子を解析する関数で空白のチェックを厳格化しました。 +(Tom Lane) + +有力なロケールによっては、これら関数がマルチバイト文字の一部を空白と誤認するおそれがありました。 + +PL/Perlをコンパイルするときに、Perlに由来する適切な#defineシンボルを使うようにしました。 +(Ashutosh Sharma, Tom Lane) + +これにより移植性の問題を回避します。 +典型的には、最近のPerlバージョンで作業するときライブラリ読み込み中にハンドシェイク不一致が示されます。 + +libpqにて、接続失敗した後にGSS/SASLおよびSSPI認証の状態を適切にリセットするようにしました。 +(Michael Paquier) + +このリセットを怠ることで、SSL接続から非SSL接続に退行するときに、SSLでの試行でGSS/SASLに失敗すると常に非SSLの試行も失敗する結果をもたらしました。 +SSPIは失敗しませんがメモリリークが生じました。 + +psqlで、COPY FROM STDINがキーボードからのEOF信号で中断されて、続いて他のCOPY FROM STDINが試みられたときに生じるエラーを修正しました。 +(Thomas Munro) + +この誤動作はBSDから派生した(macOSを含む)プラットフォームで見られましたが、他のほとんどのプラットフォームでは見られません。 + +REFRESH MATERIALIZED VIEWコマンドを最後に出力するようにpg_dumpとpg_restoreを修正しました。 +(Tom Lane) + +これにより、マテリアライズドビューが異なるユーザが所有者のテーブルを参照するときのダンプ/リストアのエラーを防ぎます。 @@ -457,118 +616,185 @@ UPDATE pg_database SET datallowconn = false WHERE datname = 'template0'; + +また、イベントトリガの所有者を正しく割り当てるようになりました。 +これまではリストアスクリプトを実行したスーパーユーザが所有者になるようにリストアされていました。 + +pg_dumpを空の演算子クラスに対して無効なSQLを出力しないように修正しました。 +(Daniel Gustafsson) + +Windows上でpg_dumpの標準出力への出力を修正しました。 +(Kuntal Ghosh) + +ファイルディスクリプタをバイナリモードに設定しそこなっていたため、標準出力に書き出された圧縮されたプレーンテキストダンプに破損したデータが含まれていました。 + +列名が変更されているビューのON SELECTルールに対してpg_get_ruledef()が正しい出力を表示するように修正しました。 +(Tom Lane) + +一部の稀な場合にpg_dumpがビューをダンプするのにpg_get_ruledef()に依存していて、この誤りがダンプ/リストアの失敗をもたらす可能性がありました。 + +共通列を持たないNATURAL LEFT JOIN結果のような、空の制約を伴う外部結合のダンプを修正しました。 +(Tom Lane) + +式が関数呼び出しに見える形に逆解析されない場合のFROM句内の関数式のダンプを修正しました。 +(Tom Lane) + + +Windows上でpg_basebackupの標準出力への出力を修正しました。 +(Haribabu Kommi) + +ファイルディスクリプタをバイナリモードに設定しそこなっていたため、標準出力に書き出されたバックアップに破損したデータが含まれていました。 + +末尾のWALレコードが = minimumでないことを保証するようにpg_upgradeを修正しました。 + = minimum +(Bruce Momjian) + +この状態はアップグレードされたスタンバイサーバの再接続を妨げるおそれがありました。 + +postgres_fdwで、ALTER SERVERまたはALTER USER MAPPINGコマンドの後にリモートサーバへの接続を再確立するようにしました。 +(Kyotaro Horiguchi) + +これにより接続パラメータに影響するオプションの変更が即座に適用されることを保証します。 + +postgres_fdwで、リモートのトランザクション制御コマンドのキャンセルを可能にしました。 +(Robert Haas, Rafia Sabih) + +この変更で以前よりも多くの場合に応答しないリモートサーバの待機から素早く免れることができます。 + +gccで共有ライブラリをビルドするときに、 + +一部のこの設定で違いが現れるプラットフォームで、より大きい拡張ライブラリに役立ちます。 @@ -582,27 +808,42 @@ UPDATE pg_database SET datallowconn = false WHERE datname = 'template0'; + +MSVCビルドでopensslライブラリがVCサブディレクトリ内に無い場合を処理するようにしました。 +(Andrew Dunstan) + +MSVCビルドで、libxml2ヘッダファイルの適切なインクルードパスを追加しました。 +(Andrew Dunstan) + +これはlibxml2の標準Windowsインストールで以前に在るものを移動する必要があったものを修正します。 + +MSVCビルドで、tcl86.libという名前のTclライブラリを認識するようにしました。 +(Noah Misch) @@ -612,52 +853,82 @@ UPDATE pg_database SET datallowconn = false WHERE datname = 'template0'; + + リリース9.3.17 + + リリース日: 2017-05-11 + +このリリースは9.3.16に対し、各種不具合を修正したものです。 +9.3メジャーリリースにおける新機能については、を参照してください。 + + バージョン9.3.17への移行 + +9.3.Xからの移行ではダンプ/リストアは不要です。 + +しかしながら、認証にユーザパスワードを利用する外部データサーバを使っている場合には、以下の変更点の1番目の項目を参照してください。 + +また、9.3.16よりも前のバージョンからアップグレードする場合には、を参照してください。 + + 変更点 + +ユーザマッピングオプションとして格納されたパスワードを保護するため、pg_user_mappings.umoptionsの可視性を厳格化しました。 +(Michael Paquier, Feike Steenbergen) + +これまでのコードは、外部サーバオブジェクトの所有者やサーバのUSAGE権限を付与されているユーザに、そのサーバに関連した全てのユーザマッピングのオプションを参照することを許していました。 +これには他のユーザのパスワードがしっかり含まれているかもしれません。 +information_schema.user_mapping_optionsの振る舞いと一致するように、すなわち、これらオプションがマップされているユーザに、またはマッピングがPUBLICで現在ユーザがサーバ所有者の場合に、あるいは現在ユーザがスーパーユーザである場合に、可視であるようにビュー定義を修正しました。 +(CVE-2017-7486) + +このパッチのみでは新たにinitdbされたデータベースでの動作しか修正しません。 +この変更を既存のデータベースに適用するには、にあるCVE-2017-7547に対する変更点に示した正しい手順に従ってください。 + @@ -1230,7 +1511,7 @@ MicrosoftのMSVCビルドスクリプトはposixrulesファイル -リリース日 + リリース日: 2017-02-09 @@ -1924,7 +2205,7 @@ Windowsで環境変数の変更がデバッグオプションを有効にして -リリース日 + リリース日: 2016-10-27 @@ -2425,7 +2706,7 @@ IANAは英語の省略形が現実に使われている形跡がないゾーン -リリース日 + リリース日: 2016-08-11 @@ -3186,7 +3467,7 @@ AIXの共有ライブラリをビルドするMakefileのルールをパラレル -リリース日 + リリース日: 2016-05-12 @@ -3536,7 +3817,7 @@ WindowsのFormatMessage()関数の安全でない可能性のある -リリース日 + リリース日: 2016-03-31 @@ -3873,7 +4154,7 @@ Perl本体からもはや提供されなくなったため、MSVCビルドで
  • Release date: --> -リリース日 + リリース日: 2016-02-11 @@ -4847,7 +5128,7 @@ MSVCビルドにてインストールされるヘッダファイル群にRelease date: --> -リリース日 + リリース日: 2015-10-08 @@ -5830,7 +6111,7 @@ Windowsのinstall.batスクリプトが空白文字を含む対象 -リリース日 + リリース日: 2015-06-12 @@ -6055,7 +6336,7 @@ Windowsのinstall.batスクリプトが空白文字を含む対象 -リリース日 + リリース日: 2015-06-04 @@ -6219,7 +6500,7 @@ Branch: REL9_0_STABLE [4dddf8552] 2015-05-21 20:41:55 -0400 -リリース日 + リリース日: 2015-05-22 @@ -7133,7 +7414,7 @@ macOS での一部のビルド警告を黙らせました。 -リリース日 + リリース日: 2015-02-05 @@ -9611,7 +9892,7 @@ SRET(アジア/スレドネコリムスク)、XJT(アジア/ウルムチ)、西 -リリース日 + リリース日: 2014-07-24 @@ -11041,7 +11322,7 @@ Branch: REL8_4_STABLE [c51da696b] 2014-07-19 15:01:45 -0400 -リリース日 + リリース日: 2014-03-20 @@ -11652,7 +11933,7 @@ Branch: REL8_4_STABLE [6e6c2c2e1] 2014-03-15 13:36:57 -0400 -リリース日 + リリース日: 2014-02-20 @@ -13550,7 +13831,7 @@ Branch: REL8_4_STABLE [c0c2d62ac] 2014-02-14 21:59:56 -0500 -リリース日 + リリース日: 2013-12-05 @@ -14272,7 +14553,7 @@ Windowsエラーコード変換のログ取得時に発生する可能性があ -リリース日 + リリース日: 2013-10-10 @@ -14428,7 +14709,7 @@ SSLを使うときの、libpのデッドロックの不具合を修正しまし -リリース日 + リリース日: 2013-09-09 diff --git a/doc/src/sgml/release-9.4.sgml b/doc/src/sgml/release-9.4.sgml index 17b60c4c46c..fef3af8134d 100644 --- a/doc/src/sgml/release-9.4.sgml +++ b/doc/src/sgml/release-9.4.sgml @@ -1,18 +1,17 @@ - - Release 9.4.13 + リリース9.4.13 - リリース日 + リリース日: 2017-08-10 @@ -30,7 +29,7 @@ -バージョン9.4.13への移行 + バージョン9.4.13への移行 +ユーザマッピングオプションとして格納されたパスワードを保護するため、pg_user_mappings.umoptionsの可視性をさらに限定しました。 +(Noah Misch) + +CVE-2017-7486に対する修正は正しくありませんでした。 +その修正では、ユーザが関連する外部サーバに対するUSAGE権限を持っていなくとも、自身のユーザマッピングのオプションを見ることを許していました。 +このようなオプションはユーザ自身でなくサーバ所有者が用意したパスワードを含むかもしれません。 +このような場合にinformation_schema.user_mapping_optionsはオプションを見せませんので、pg_user_mappingsも見せるべきではありません。 +(CVE-2017-7547) @@ -190,11 +200,16 @@ UPDATE pg_database SET datallowconn = false WHERE datname = 'template0'; + +全てのパスワードに基づく認証方式で空パスワードを禁止しました。 +(Heikki Linnakangas) + +libpqは空に指定されたパスワードを無視し、それをサーバに送りません。 +よって、ユーザのパスワードが空文字列に設定されていた場合、psqlや他のlibpqベースのクライアントを通して、そのパスワードでログインすることはできません。 +このことから管理者はパスワードを空に設定することはパスワードログインをできなくすることに等しいと思うかもしれません。 +しかしながら、改変されたクライアントやlibpqベースでないクライアントで、設定されている認証方式次第ではログインできる可能性があります。 +特に最も一般的なmd5は空パスワードを受け付けていました。 +全ての場合で空パスワードを拒絶するようにサーバを変更しました。 +(CVE-2017-7546) + +lo_put()が対象ラージオブジェクトのUPDATE権限を検査するようにしました。 +(Tom Lane, Michael Paquier) + +lo_put()は確実にlowrite()と同じ権限を必要とすべきでしたが、この検査が欠落していて、どのユーザにもラージオブジェクトのデータの変更を許していました。 +(CVE-2017-7548) + +タプル更新連鎖の同時ロックを修正しました。 +(Álvaro Herrera) + +いくつかのセッションが競合しないロックモードで旧スナップショットを使ってタプル更新連鎖を同時にロックして、それらが全て成功した場合、それらの一部が競合状態のために失敗している(そして有効なタプルバージョンが無くなって終わる)可能性がありました。 +これは外部キー検査が実際には存在するけれども同時に更新されているタプルを参照するのに失敗するといった結果を招きました。 + +XMAXが未だ関心のあるメンバーをちょうど1つ持つマルチトランザクションであるタプルを凍結するときの、潜在的なデータ破損を修正しました。 +(Teodor Sigaev) + +10億を超えるタプルをメモリ内でソートをするときの、整数オーバーフローと続いて起きるクラッシュを回避しました。 +(Sergey Koposov) + +Windowsで新しいプロセスで共有メモリに対するアドレス範囲を確保できない場合、プロセス生成を再試行するようにしました。 +(Tom Lane, Amit Kapila) + +おそらくはアンチウイルス製品の干渉によりたまに起きていた子プロセスの起動失敗が、これで修正されると考えられます。 + +Windowsビルドにおける低い発生確率で生じる共有述語ロックハッシュテーブルの破損を修正しました。 +(Thomas Munro, Tom Lane) + +SSL接続の正常終了に対する、接続リセットであったかのようなログ出力を回避しました。 + +SSLセッションチケットをクライアントに送るのを防止しました。 +(Tom Lane) + +この修正はチケットを認識するクライアント側SSLコードによる再接続の失敗を防ぎます。 + +Solaris上の設定に対するコードを修正しました。 +(Tom Lane) + +postmasterの停止と即座の再起動のすぐ後に発行された問い合わせメッセージを受け取るように、統計情報コレクタを修正しました。 +(Tom Lane) + +前のpostmaster停止から0.5秒以内に発行された統計情報の問い合わせは事実上無視されていました。 + +統計情報コレクタの受信バッファサイズが少なくとも100KBであることを保証しました。 +(Tom Lane) + +これはデフォルトの受信バッファサイズがこれよりも小さい古いプラットフォーム上で統計情報データを取りこぼすリスクを軽減します。 + +スタンバイがXLOG_SWITCH WALレコードを処理した直後に昇格したときに、不正なWALセグメントが作られる可能性があり、修正しました。 +(Andres Freund) + +walsenderをクライアントが停止を要求したとき即座に終了するように修正しました。 +(Tom Lane) + +walsenderプロセスでSIGHUPとSIGUSR1の処理を修正しました。 +(Petr Jelinek, Andres Freund) + +シャットダウンのチェックポイント中にwalsenderがひき起こすパニックを防止しました。 +(Andres Freund, Michael Paquier) + +postmasterでの競合状態によるwalreceiverプロセスの不必要な遅い再起動を修正しました。 +(Tom Lane) @@ -364,190 +470,299 @@ Author: Andres Freund Branch: REL9_4_STABLE [23a2b818f] 2017-08-05 14:56:40 -0700 --> + +非常に大きなタプルでのロジカルデコーディングの失敗を修正しました。 +(Andres Freund) + +ロジカルデコーディングは64KB(圧縮後、ただし全データはインライン)よりも大きなタプルでクラッシュしました。 +これは、そのようなタプルを含むテーブルに対してREPLICA IDENTITY FULLが有効になっている場合にのみ起こります。 + +ロジカルデコーディング中のディスクにあふれ出る小さいサブトランザクションのリークを修正しました。 +(Andres Freund) + +結果としてディスク領域を過度に消費する一時ファイルが生じました。 + +ロジカルデコーディングスロットの作成中にスナップショットを作るために必要な作業を削減しました。 +(Andres Freund, Petr Jelinek) + +以前のアルゴリズムは、継続中のトランザクションが多いサーバ上では実行不能なほど高コストでした。 + +ロジカルデコーディングスロット作成を無期限に遅延させるかもしれない競合状態を修正しました。 +(Andres Freund, Petr Jelinek) + +システムキャッシュ無効化イベントの処理でのオーバーヘッドを軽減しました。 +(Tom Lane) + +これは頻繁にキャッシュ無効化を起こすロジカルデコーディングに特に有益です。 + +INSERTまたはUPDATEが、配列のドメイン型の列の複数要素に値を与える場合について修正しました。 +(Tom Lane) + +ウィンドウ関数を集約関数の引数内の副SELECTで使えるようにしました。 +(Tom Lane) + +ALTER ... RENAMEのときに自動生成された配列型を退避するようにしました。 +(Vik Fearing) + +これまではCREATEのときに衝突する自動生成された配列型の名前をぶつからないように変えていました。 +本修正はこの振る舞いを名前変更操作に拡張したものです。 + +ALTER USER ... SETがALTER ROLE ... SETで対応している全ての構文の異形を確実に受け入れるようにしました。 +(Peter Eisentraut) + +データ型の入出力関数の引数や戻り値の型をopaqueから正確な型に変えるときに、依存性情報を適切に更新するようにしました。 +(Heikki Linnakangas) + +CREATE TYPEは長らく使われていない形式で宣言された入出力関数を更新しますが、型の依存を記録するのを忘れていて、続くDROP TYPEが壊れた関数定義を残すのを可能としていました。 + +ANALYZEがtsvector列を処理するときのメモリ使用を減らしました。 +(Heikki Linnakangas) + +money値に対する整数または浮動小数点による乗算または除算のときに不必要な精度劣化といい加減な丸め計算があり、これを修正しました。 +(Tom Lane) + +regprocedurein()などの識別子を解析する関数で空白のチェックを厳格化しました。 +(Tom Lane) + +有力なロケールによっては、これら関数がマルチバイト文字の一部を空白と誤認するおそれがありました。 + +PL/Perlをコンパイルするときに、Perlに由来する適切な#defineシンボルを使うようにしました。 +(Ashutosh Sharma, Tom Lane) + +これにより移植性の問題を回避します。 +典型的には、最近のPerlバージョンで作業するときライブラリ読み込み中にハンドシェイク不一致が示されます。 + +libpqにて、接続失敗した後にGSS/SASLおよびSSPI認証の状態を適切にリセットするようにしました。 +(Michael Paquier) + +このリセットを怠ることで、SSL接続から非SSL接続に退行するときに、SSLでの試行でGSS/SASLに失敗すると常に非SSLの試行も失敗する結果をもたらしました。 +SSPIは失敗しませんがメモリリークが生じました。 + +psqlで、COPY FROM STDINがキーボードからのEOF信号で中断されて、続いて他のCOPY FROM STDINが試みられたときに生じるエラーを修正しました。 +(Thomas Munro) + +この誤動作はBSDから派生した(macOSを含む)プラットフォームで見られましたが、他のほとんどのプラットフォームでは見られません。 + +REFRESH MATERIALIZED VIEWコマンドを最後に出力するようにpg_dumpとpg_restoreを修正しました。 +(Tom Lane) + +これにより、マテリアライズドビューが異なるユーザが所有者のテーブルを参照するときのダンプ/リストアのエラーを防ぎます。 + +pg_dump/pg_restoreのzlibに由来するエラー状態の報告を改善しました。 +(Vladimir Kunschikov, Álvaro Herrera) @@ -558,125 +773,196 @@ Branch: REL9_4_STABLE [23a2b818f] 2017-08-05 14:56:40 -0700 + +また、イベントトリガの所有者を正しく割り当てるようになりました。 +これまではリストアスクリプトを実行したスーパーユーザが所有者になるようにリストアされていました。 + +pg_dumpを空の演算子クラスに対して無効なSQLを出力しないように修正しました。 +(Daniel Gustafsson) + +Windows上でpg_dumpの標準出力への出力を修正しました。 +(Kuntal Ghosh) + +ファイルディスクリプタをバイナリモードに設定しそこなっていたため、標準出力に書き出された圧縮されたプレーンテキストダンプに破損したデータが含まれていました。 + +列名が変更されているビューのON SELECTルールに対してpg_get_ruledef()が正しい出力を表示するように修正しました。 +(Tom Lane) + +一部の稀な場合にpg_dumpがビューをダンプするのにpg_get_ruledef()に依存していて、この誤りがダンプ/リストアの失敗をもたらす可能性がありました。 + +共通列を持たないNATURAL LEFT JOIN結果のような、空の制約を伴う外部結合のダンプを修正しました。 +(Tom Lane) + +式が関数呼び出しに見える形に逆解析されない場合のFROM句内の関数式のダンプを修正しました。 +(Tom Lane) + + +Windows上でpg_basebackupの標準出力への出力を修正しました。 +(Haribabu Kommi) + +ファイルディスクリプタをバイナリモードに設定しそこなっていたため、標準出力に書き出されたバックアップに破損したデータが含まれていました。 + +末尾のWALレコードが = minimumでないことを保証するようにpg_upgradeを修正しました。 + = minimum +(Bruce Momjian) + +この状態はアップグレードされたスタンバイサーバの再接続を妨げるおそれがありました。 + +postgres_fdwで、ALTER SERVERまたはALTER USER MAPPINGコマンドの後にリモートサーバへの接続を再確立するようにしました。 +(Kyotaro Horiguchi) + +これにより接続パラメータに影響するオプションの変更が即座に適用されることを保証します。 + +postgres_fdwで、リモートのトランザクション制御コマンドのキャンセルを可能にしました。 +(Robert Haas, Rafia Sabih) + +この変更で以前よりも多くの場合に応答しないリモートサーバの待機から素早く免れることができます。 + +より多くの空間を拡張に提供するためMAX_SYSCACHE_CALLBACKSを増やしました。 +(Tom Lane) + +gccで共有ライブラリをビルドするときに、 + +一部のこの設定で違いが現れるプラットフォームで、より大きい拡張ライブラリに役立ちます。 @@ -690,34 +976,53 @@ Branch: REL9_4_STABLE [23a2b818f] 2017-08-05 14:56:40 -0700 + +MSVCビルドでopensslライブラリがVCサブディレクトリ内に無い場合を処理するようにしました。 +(Andrew Dunstan) + +MSVCビルドで、libxml2ヘッダファイルの適切なインクルードパスを追加しました。 +(Andrew Dunstan) + +これはlibxml2の標準Windowsインストールで以前に在るものを移動する必要があったものを修正します。 + +MSVCビルドで、tcl86.libという名前のTclライブラリを認識するようにしました。 +(Noah Misch) + +MSVCビルドで、vcregress.plのコマンドライン上のPROVE_FLAGS設定を無視しないようにしました。 +(Andrew Dunstan) @@ -727,56 +1032,89 @@ Branch: REL9_4_STABLE [23a2b818f] 2017-08-05 14:56:40 -0700 + + リリース9.4.12 + + リリース日: 2017-05-11 + +このリリースは9.4.11に対し、各種不具合を修正したものです。 +9.4メジャーリリースにおける新機能については、を参照してください。 + + バージョン9.4.12への移行 + +9.4.Xからの移行ではダンプ/リストアは不要です。 + +しかしながら、認証にユーザパスワードを利用する外部データサーバを使っている場合には、以下の変更点の1番目の項目を参照してください。 + +また、ロジカルデコーディングに依存したサードパーティレプリケーションツールを使っている場合には、以下の変更点の4番目の項目を参照してください。 + +また、9.4.11よりも前のリリースからアップグレードする場合は、を参照して下さい。 + + 変更点 + +ユーザマッピングオプションとして格納されたパスワードを保護するため、pg_user_mappings.umoptionsの可視性を厳格化しました。 +(Michael Paquier, Feike Steenbergen) + +これまでのコードは、外部サーバオブジェクトの所有者やサーバのUSAGE権限を付与されているユーザに、そのサーバに関連した全てのユーザマッピングのオプションを参照することを許していました。 +これには他のユーザのパスワードがしっかり含まれているかもしれません。 +information_schema.user_mapping_optionsの振る舞いと一致するように、すなわち、これらオプションがマップされているユーザに、またはマッピングがPUBLICで現在ユーザがサーバ所有者の場合に、あるいは現在ユーザがスーパーユーザである場合に、可視であるようにビュー定義を修正しました。 +(CVE-2017-7486) + +このパッチのみでは新たにinitdbされたデータベースでの動作しか修正しません。 +この変更を既存のデータベースに適用するには、にあるCVE-2017-7547に対する変更点に示した正しい手順に従ってください。 + 漏洩のある演算子を通した統計情報の露出を防止しました。 (Peter Eisentraut) @@ -1475,7 +1824,7 @@ MicrosoftのMSVCビルドスクリプトはposixrulesファイル -リリース日 + リリース日: 2017-02-09 @@ -2294,7 +2643,7 @@ Windowsで環境変数の変更がデバッグオプションを有効にして -リリース日 + リリース日: 2016-10-27 @@ -2998,7 +3347,7 @@ IANAは英語の省略形が現実に使われている形跡がないゾーン -リリース日 + リリース日: 2016-08-11 @@ -3806,7 +4155,7 @@ AIXの共有ライブラリをビルドするMakefileのルールをパラレル -リリース日 + リリース日: 2016-05-12 @@ -4214,7 +4563,7 @@ WindowsのFormatMessage()関数の安全でない可能性のある -リリース日 + リリース日: 2016-03-31 @@ -4629,7 +4978,7 @@ Perl本体からもはや提供されなくなったため、MSVCビルドで
  • Release date: --> -リリース日 + リリース日: 2016-02-11 @@ -6090,7 +6439,7 @@ Branch: REL9_1_STABLE [386dcd539] 2015-12-11 19:08:40 -0500 -リリース日 + リリース日: 2015-10-08 @@ -8012,7 +8361,7 @@ Branch: REL9_0_STABLE [47ac95f37] 2015-10-02 19:16:37 -0400 -リリース日 + リリース日: 2015-06-12 @@ -8114,6 +8463,7 @@ Branch: REL9_3_STABLE [2a9b01928] 2015-06-05 09:34:15 -0400 本リリースで導入された修正では、このような状態では直ちに緊急自動バキュームが生じ、適正なoldestMultiXid値を確定できるまで実行されます。 このことが困難を引き起こすのであれば、本リリースにアップグレードする前に手動バキュームを行うことで回避できます。 詳細手順は以下の通りです。 + @@ -8268,7 +8618,7 @@ Branch: REL9_3_STABLE [d3fdec6ae] 2015-06-03 11:58:47 -0400 -リリース日 + リリース日: 2015-06-04 @@ -8464,7 +8814,7 @@ Branch: REL9_0_STABLE [b06649b7f] 2015-05-26 22:15:00 -0400 -リリース日 + リリース日: 2015-05-22 @@ -10128,7 +10478,7 @@ Branch: REL9_0_STABLE [3c3749a3b] 2015-05-15 19:36:20 -0400 -リリース日 + リリース日: 2015-02-05 @@ -11205,7 +11555,7 @@ Branch: REL9_4_STABLE [c2b06ab17] 2015-01-30 22:45:58 -0500 -リリース日 + リリース日: 2014-12-18 diff --git a/doc/src/sgml/release-9.5.sgml b/doc/src/sgml/release-9.5.sgml index 62cec9fea04..1432884095e 100644 --- a/doc/src/sgml/release-9.5.sgml +++ b/doc/src/sgml/release-9.5.sgml @@ -2,16 +2,16 @@ - + - リリース日 + リリース日: 2017-08-10 @@ -65,13 +65,18 @@ + +ユーザマッピングオプションとして格納されたパスワードを保護するため、pg_user_mappings.umoptionsの可視性をさらに限定しました。 +(Noah Misch) + +CVE-2017-7486に対する修正は正しくありませんでした。 +その修正では、ユーザが関連する外部サーバに対するUSAGE権限を持っていなくとも、自身のユーザマッピングのオプションを見ることを許していました。 +このようなオプションはユーザ自身でなくサーバ所有者が用意したパスワードを含むかもしれません。 +このような場合にinformation_schema.user_mapping_optionsはオプションを見せませんので、pg_user_mappingsも見せるべきではありません。 +(CVE-2017-7547) @@ -189,11 +200,16 @@ UPDATE pg_database SET datallowconn = false WHERE datname = 'template0'; + +全てのパスワードに基づく認証方式で空パスワードを禁止しました。 +(Heikki Linnakangas) + +libpqは空に指定されたパスワードを無視し、それをサーバに送りません。 +よって、ユーザのパスワードが空文字列に設定されていた場合、psqlや他のlibpqベースのクライアントを通して、そのパスワードでログインすることはできません。 +このことから管理者はパスワードを空に設定することはパスワードログインをできなくすることに等しいと思うかもしれません。 +しかしながら、改変されたクライアントやlibpqベースでないクライアントで、設定されている認証方式次第ではログインできる可能性があります。 +特に最も一般的なmd5は空パスワードを受け付けていました。 +全ての場合で空パスワードを拒絶するようにサーバを変更しました。 +(CVE-2017-7546) + +lo_put()が対象ラージオブジェクトのUPDATE権限を検査するようにしました。 +(Tom Lane, Michael Paquier) + +lo_put()は確実にlowrite()と同じ権限を必要とすべきでしたが、この検査が欠落していて、どのユーザにもラージオブジェクトのデータの変更を許していました。 +(CVE-2017-7548) + +pg_upgradeでスタンバイサーバをアップグレードする手順についてドキュメントを修正しました。 +(Bruce Momjian) + +これまでのドキュメントでは、pg_upgrade実行後であるけれどスタンバイサーバを同期するより前に、ユーザにプライマリサーバを起動/停止するように教えていました。 +この手順は安全ではありません。 + +タプル更新連鎖の同時ロックを修正しました。 +(Álvaro Herrera) + +いくつかのセッションが競合しないロックモードで旧スナップショットを使ってタプル更新連鎖を同時にロックして、それらが全て成功した場合、それらの一部が競合状態のために失敗している(そして有効なタプルバージョンが無くなって終わる)可能性がありました。 +これは外部キー検査が実際には存在するけれども同時に更新されているタプルを参照するのに失敗するといった結果を招きました。 + +XMAXが未だ関心のあるメンバーをちょうど1つ持つマルチトランザクションであるタプルを凍結するときの、潜在的なデータ破損を修正しました。 +(Teodor Sigaev) + +10億を超えるタプルをメモリ内でソートをするときの、整数オーバーフローと続いて起きるクラッシュを回避しました。 +(Sergey Koposov) + +Windowsで新しいプロセスで共有メモリに対するアドレス範囲を確保できない場合、プロセス生成を再試行するようにしました。 +(Tom Lane, Amit Kapila) + +おそらくはアンチウイルス製品の干渉によりたまに起きていた子プロセスの起動失敗が、これで修正されると考えられます。 + +Windowsビルドにおける低い発生確率で生じる共有述語ロックハッシュテーブルの破損を修正しました。 +(Thomas Munro, Tom Lane) + +SSL接続の正常終了に対する、接続リセットであったかのようなログ出力を回避しました。 + +SSLセッションチケットをクライアントに送るのを防止しました。 +(Tom Lane) + +この修正はチケットを認識するクライアント側SSLコードによる再接続の失敗を防ぎます。 + +Solaris上の設定に対するコードを修正しました。 +(Tom Lane) + +postmasterの停止と即座の再起動のすぐ後に発行された問い合わせメッセージを受け取るように、統計情報コレクタを修正しました。 +(Tom Lane) + +前のpostmaster停止から0.5秒以内に発行された統計情報の問い合わせは事実上無視されていました。 + +統計情報コレクタの受信バッファサイズが少なくとも100KBであることを保証しました。 +(Tom Lane) + +これはデフォルトの受信バッファサイズがこれよりも小さい古いプラットフォーム上で統計情報データを取りこぼすリスクを軽減します。 + +スタンバイがXLOG_SWITCH WALレコードを処理した直後に昇格したときに、不正なWALセグメントが作られる可能性があり、修正しました。 +(Andres Freund) + +walsenderをクライアントが停止を要求したとき即座に終了するように修正しました。 +(Tom Lane) + +walsenderプロセスでSIGHUPとSIGUSR1の処理を修正しました。 +(Petr Jelinek, Andres Freund) + +シャットダウンのチェックポイント中にwalsenderがひき起こすパニックを防止しました。 +(Andres Freund, Michael Paquier) + +postmasterでの競合状態によるwalreceiverプロセスの不必要な遅い再起動を修正しました。 +(Tom Lane) + +ロジカルデコーディング中のディスクにあふれ出る小さいサブトランザクションのリークを修正しました。 +(Andres Freund) + +結果としてディスク領域を過度に消費する一時ファイルが生じました。 + +ロジカルデコーディングスロットの作成中にスナップショットを作るために必要な作業を削減しました。 +(Andres Freund, Petr Jelinek) + +以前のアルゴリズムは、継続中のトランザクションが多いサーバ上では実行不能なほど高コストでした。 + +ロジカルデコーディングスロット作成を無期限に遅延させるかもしれない競合状態を修正しました。 +(Andres Freund, Petr Jelinek) + +システムキャッシュ無効化イベントの処理でのオーバーヘッドを軽減しました。 +(Tom Lane) + +これは頻繁にキャッシュ無効化を起こすロジカルデコーディングに特に有益です。 + +INSERTまたはUPDATEが、配列のドメイン型の列の複数要素に値を与える場合について修正しました。 +(Tom Lane) + +ウィンドウ関数を集約関数の引数内の副SELECTで使えるようにしました。 +(Tom Lane) + +ALTER ... RENAMEのときに自動生成された配列型を退避するようにしました。 +(Vik Fearing) + +これまではCREATEのときに衝突する自動生成された配列型の名前をぶつからないように変えていました。 +本修正はこの振る舞いを名前変更操作に拡張したものです。 + +テーブルに属する制約にコメントがあるときのALTER TABLEでのダングリングポインタを修正しました。 +(David Rowley) + +再構築された制約にコメントを再適用することに、奇妙なエラーメッセージを伴って失敗するおそれがありました。 + +ALTER USER ... SETがALTER ROLE ... SETで対応している全ての構文の異形を確実に受け入れるようにしました。 +(Peter Eisentraut) + +データ型の入出力関数の引数や戻り値の型をopaqueから正確な型に変えるときに、依存性情報を適切に更新するようにしました。 +(Heikki Linnakangas) + +CREATE TYPEは長らく使われていない形式で宣言された入出力関数を更新しますが、型の依存を記録するのを忘れていて、続くDROP TYPEが壊れた関数定義を残すのを可能としていました。 + +ANALYZEがtsvector列を処理するときのメモリ使用を減らしました。 +(Heikki Linnakangas) + +money値に対する整数または浮動小数点による乗算または除算のときに不必要な精度劣化といい加減な丸め計算があり、これを修正しました。 +(Tom Lane) + +regprocedurein()などの識別子を解析する関数で空白のチェックを厳格化しました。 +(Tom Lane) + +有力なロケールによっては、これら関数がマルチバイト文字の一部を空白と誤認するおそれがありました。 + +PL/Perlをコンパイルするときに、Perlに由来する適切な#defineシンボルを使うようにしました。 +(Ashutosh Sharma, Tom Lane) + +これにより移植性の問題を回避します。 +典型的には、最近のPerlバージョンで作業するときライブラリ読み込み中にハンドシェイク不一致が示されます。 + +libpqにて、接続失敗した後にGSS/SASLおよびSSPI認証の状態を適切にリセットするようにしました。 +(Michael Paquier) + +このリセットを怠ることで、SSL接続から非SSL接続に退行するときに、SSLでの試行でGSS/SASLに失敗すると常に非SSLの試行も失敗する結果をもたらしました。 +SSPIは失敗しませんがメモリリークが生じました。 + +psqlで、COPY FROM STDINがキーボードからのEOF信号で中断されて、続いて他のCOPY FROM STDINが試みられたときに生じるエラーを修正しました。 +(Thomas Munro) + +この誤動作はBSDから派生した(macOSを含む)プラットフォームで見られましたが、他のほとんどのプラットフォームでは見られません。 + +REFRESH MATERIALIZED VIEWコマンドを最後に出力するようにpg_dumpとpg_restoreを修正しました。 +(Tom Lane) + +これにより、マテリアライズドビューが異なるユーザが所有者のテーブルを参照するときのダンプ/リストアのエラーを防ぎます。 + +pg_dump/pg_restoreのzlibに由来するエラー状態の報告を改善しました。 +(Vladimir Kunschikov, Álvaro Herrera) @@ -565,144 +788,226 @@ UPDATE pg_database SET datallowconn = false WHERE datname = 'template0'; + +また、イベントトリガの所有者を正しく割り当てるようになりました。 +これまではリストアスクリプトを実行したスーパーユーザが所有者になるようにリストアされていました。 + +pg_dumpを空の演算子クラスに対して無効なSQLを出力しないように修正しました。 +(Daniel Gustafsson) + +Windows上でpg_dumpの標準出力への出力を修正しました。 +(Kuntal Ghosh) + +ファイルディスクリプタをバイナリモードに設定しそこなっていたため、標準出力に書き出された圧縮されたプレーンテキストダンプに破損したデータが含まれていました。 + +列名が変更されているビューのON SELECTルールに対してpg_get_ruledef()が正しい出力を表示するように修正しました。 +(Tom Lane) + +一部の稀な場合にpg_dumpがビューをダンプするのにpg_get_ruledef()に依存していて、この誤りがダンプ/リストアの失敗をもたらす可能性がありました。 + +共通列を持たないNATURAL LEFT JOIN結果のような、空の制約を伴う外部結合のダンプを修正しました。 +(Tom Lane) + +式が関数呼び出しに見える形に逆解析されない場合のFROM句内の関数式のダンプを修正しました。 +(Tom Lane) + + +Windows上でpg_basebackupの標準出力への出力を修正しました。 +(Haribabu Kommi) + +ファイルディスクリプタをバイナリモードに設定しそこなっていたため、標準出力に書き出されたバックアップに破損したデータが含まれていました。 + +2GBを超えるファイルを正しく扱うようにpg_rewindを修正しました。 +(Kuntal Ghosh, Michael Paquier) + +通常はPostgreSQLデータディレクトリにこのようなファイルは現れないでしょうが、一部の場合に存在する可能性があります。 + +末尾のWALレコードが = minimumでないことを保証するようにpg_upgradeを修正しました。 + = minimum +(Bruce Momjian) + +この状態はアップグレードされたスタンバイサーバの再接続を妨げるおそれがありました。 + +pg_xlogdumpのWALレコード長の計算を修正しました。 +(Andres Freund) + +postgres_fdwで、ALTER SERVERまたはALTER USER MAPPINGコマンドの後にリモートサーバへの接続を再確立するようにしました。 +(Kyotaro Horiguchi) + +これにより接続パラメータに影響するオプションの変更が即座に適用されることを保証します。 + +postgres_fdwで、リモートのトランザクション制御コマンドのキャンセルを可能にしました。 +(Robert Haas, Rafia Sabih) + +この変更で以前よりも多くの場合に応答しないリモートサーバの待機から素早く免れることができます。 + +より多くの空間を拡張に提供するためMAX_SYSCACHE_CALLBACKSを増やしました。 +(Tom Lane) + +gccで共有ライブラリをビルドするときに、 + +一部のこの設定で違いが現れるプラットフォームで、より大きい拡張ライブラリに役立ちます。 @@ -723,34 +1028,53 @@ Branch: REL9_2_STABLE [1188b9b2c] 2017-08-02 15:07:21 -0400 + +MSVCビルドでopensslライブラリがVCサブディレクトリ内に無い場合を処理するようにしました。 +(Andrew Dunstan) + +MSVCビルドで、libxml2ヘッダファイルの適切なインクルードパスを追加しました。 +(Andrew Dunstan) + +これはlibxml2の標準Windowsインストールで以前に在るものを移動する必要があったものを修正します。 + +MSVCビルドで、tcl86.libという名前のTclライブラリを認識するようにしました。 +(Noah Misch) + +MSVCビルドで、vcregress.plのコマンドライン上のPROVE_FLAGS設定を無視しないようにしました。 +(Andrew Dunstan) @@ -760,56 +1084,89 @@ Branch: REL9_2_STABLE [1188b9b2c] 2017-08-02 15:07:21 -0400 + + リリース9.5.7 + + リリース日: 2017-05-11 + +このリリースは9.5.6に対し、各種不具合を修正したものです。 +9.5メジャーリリースにおける新機能については、を参照してください。 + + バージョン9.5.7への移行 + +9.5.Xからの移行ではダンプ/リストアは不要です。 + +しかしながら、認証にユーザパスワードを利用する外部データサーバを使っている場合には、以下の変更点の1番目の項目を参照してください。 + +また、ロジカルデコーディングに依存したサードパーティレプリケーションツールを使っている場合には、以下の変更点の4番目の項目を参照してください。 + +また、9.5.6よりも前のリリースからアップグレードする場合は、を参照して下さい。 + + 変更点 + +ユーザマッピングオプションとして格納されたパスワードを保護するため、pg_user_mappings.umoptionsの可視性を厳格化しました。 +(Michael Paquier, Feike Steenbergen) + +これまでのコードは、外部サーバオブジェクトの所有者やサーバのUSAGE権限を付与されているユーザに、そのサーバに関連した全てのユーザマッピングのオプションを参照することを許していました。 +これには他のユーザのパスワードがしっかり含まれているかもしれません。 +information_schema.user_mapping_optionsの振る舞いと一致するように、すなわち、これらオプションがマップされているユーザに、またはマッピングがPUBLICで現在ユーザがサーバ所有者の場合に、あるいは現在ユーザがスーパーユーザである場合に、可視であるようにビュー定義を修正しました。 +(CVE-2017-7486) + +このパッチのみでは新たにinitdbされたデータベースでの動作しか修正しません。 +この変更を既存のデータベースに適用するには、にあるCVE-2017-7547に対する変更点に示した正しい手順に従ってください。 + @@ -1599,7 +1966,7 @@ MicrosoftのMSVCビルドスクリプトはposixrulesファイル -リリース日 + リリース日: 2017-02-09 @@ -2618,7 +2985,7 @@ Windowsで環境変数の変更がデバッグオプションを有効にして -リリース日 + リリース日: 2016-10-27 @@ -3738,7 +4105,7 @@ IANAは英語の省略形が現実に使われている形跡がないゾーン -リリース日 + リリース日: 2016-08-11 @@ -5163,7 +5530,7 @@ Branch: REL9_1_STABLE [a44388ffe] 2016-08-05 12:59:02 -0400 -リリース日 + リリース日: 2016-05-12 @@ -5835,7 +6202,7 @@ Branch: REL9_1_STABLE [bfc39da64] 2016-05-05 20:09:32 -0400 -リリース日 + リリース日: 2016-03-31 @@ -6778,7 +7145,7 @@ Branch: REL9_1_STABLE [e5fd35cc5] 2016-03-25 19:03:54 -0400 -リリース日 + リリース日: 2016-02-11 @@ -7364,7 +7731,7 @@ Branch: REL9_1_STABLE [6887d72d0] 2016-02-05 10:59:39 -0500 -リリース日 + リリース日: 2016-01-07 From 838159e7952618ff3a3a8d27e908a8ae2a92df55 Mon Sep 17 00:00:00 2001 From: KOIZUMI Satoru Date: Tue, 12 Sep 2017 01:38:47 +0900 Subject: [PATCH 2/2] respond to Tanaka-san's comment --- doc/src/sgml/release-9.2.sgml | 4 ++++ doc/src/sgml/release-9.3.sgml | 4 ++++ doc/src/sgml/release-9.4.sgml | 4 ++++ doc/src/sgml/release-9.5.sgml | 4 ++++ 4 files changed, 16 insertions(+) diff --git a/doc/src/sgml/release-9.2.sgml b/doc/src/sgml/release-9.2.sgml index 970327e311e..30c60f98a4d 100644 --- a/doc/src/sgml/release-9.2.sgml +++ b/doc/src/sgml/release-9.2.sgml @@ -658,9 +658,13 @@ gccで共有ライブラリをビルドするときに、