INSTALL-ja.eucJP

                     Installing Kimera

■ 必要なパッケージ
Qt Tool Kit(3.3 以降)、X 開発環境が必要です。Anthy を漢字変換エンジン
として使用する場合は Anthy 開発環境が必要ですが、無くともオプションに
よりビルド可能です。この場合 Anthy を漢字変換エンジンとして選択できな
くなってしまいます。また、Canna については libcanna をリンクしていな
いので、無くとも Kimera のビルドが可能です。

rpm で言えば qt, qt-devel, XOrg-devel(XFree86-devel) が必要で、希望に
応じて anthy, anthy-devel, prime などのパッケージを用意してください。


■ ビルド
環境変数 QTDIR および QMAKESPEC が設定されていなければ、以下の URL を
参考にして適切な値を設定します。すでに QTDIR に値が設定されている場合
は特に変更しなくともよいでしょう。
http://doc.trolltech.com/3.3/qmake-manual.html

Linux/g++ の例：
 $ export QTDIR=/usr/lib/qt
 $ export QMAKESPEC=linux-g++

tar ball を展開したディレクトリで以下のコマンドを実行します。
 $ qmake kimera.pro     ← Makefile の生成
 $ make
 $ su            ← 必要に応じて root になる
 Password:       ← パスワード入力
 # make install

◎注意◎
辞書ファイルをコピーする関係で、make install を行わないと正常に動作し
ません。

デフォルトでは、実行に関係するバイナリファイルや辞書ファイルを
/usr/lib/kimera-(バージョン) へ、スタートスクリプトを /usr/bin へイン
ストールしますが、必要に応じてインストールパス(それぞれ target.path,
script.path)を指定することができます。上記の qmake コマンド実行時に指
定します。
例：
 $ qmake "target.path=/usr/local/lib/kimera" "script.path=/usr/local/bin" kimera.pro

表示されるメッセージを確認します。
 Project MESSAGE: This project will be installed in /usr/local/lib/kimera
 Project MESSAGE: Kimera startup script will be installed in /usr/local/bin

Anthy 開発環境がなくとも qmake コマンドのパラメータに "no_anthy=1" を
追加することで、正常にビルドすることができます。この場合、Anthy をかな
漢字変換エンジンとして選択できなくなりますので、注意してください。
例：
 $ qmake "no_anthy=1" kimera.pro

この "no_anthy=1" パラメータを追加していなければ、かな漢字変換エンジン
を Canna/Anthy の中から選択できるようになります。この時のデフォルトか
な漢字変換エンジンは Anthy になりますが、これを Canna に変更する場合は
qmake コマンドのパラメータに "default_kanjiengine=Canna" を追加します。
例：
 $ qmake "default_kanjiengine=Canna" kimera.pro

qmake を実行したらビルドしなおしてください。
 $ make clean
 $ make
 # make install


■ インストールファイル
make install を実行すると、以下のファイルがコピーされます。
 target.pathで指定したディレクトリ
  ・kimera-bin
  ・辞書ファイル

 script.pathで指定したディレクトリ
  ・kimera


以上